「プリズナーNo.6」関係と海外ドラマ、海外小説を中心にしていきたいと思います。園芸、イギリス旅行、猫は今後はyahooプログに移動する予定です。


by mygarden_uptodate

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リヴァトン館

古いタイプのゴシック・ミステリーを期待して読んだら大外れ。
大変今風の話である。
面白くないとは言わないが、再読したいとか後味が良い話ではない。
私の好みではなかった。

90歳をとうに超えたグレイスは今は介護施設で暮らす身。
かつて彼女が女中、後には侍女として奉公したリヴァトン館で起きた悲劇を映画にしたいとの申し出があった。
彼女は思い出す。遠い日々に起きた悲劇の真実を。

かつて自らもこの同じ館に奉公していたグレイスの母。館の奉公人たちが語るあどけなく朗らかな少女の姿は、グレイスの知る気難しい母からは想像できないものだった。
グレイスの母の過去に何があったのか。
これはだいたい予想通り。

館の三人の子供たち、デイヴィッドと妹たち、ハンナとエメリン。
大戦前の平和なひと時の魔法のような日々。
グレイスがあこがれる彼らの世界は、
デイヴィッドの戦死によって永久に失われる。
思えばそれが崩壊の始まり。
愛する長男を亡くした父フレデリックは痛手から立ち直れず、
館は凋落の一途をたどる。

館の束縛から逃れようとしてのハンナの結婚。
時代の退廃的な空気に逃げ道を求めるエメリン。
戦争で心を病んだ兄の戦友を愛したことがその後の悲劇を決定づける。
グレイスが長年心の底に隠し続けた罪の記憶は最後の最後まで明らかにならない。
何たる悲劇。
姉妹を心から愛していたグレイスの善意こそが、
結果的にふたりの、否三人の命を奪った。

悲しい話である。
読み終わってふうっとため息をつき、スケールの大きな物語に関心するが、
再読はないな。

ところで、このグレイス、真心から仕えたハンナの死後、
彼女から遺贈された財産を元手に充分な教育を身につけ、
考古学の教授になったらしいのだが、
それはまた別の話というか、ちらちらと述べられる程度なのだった。
その後の物語だけでもまた何か話が出来そうです。

あと、人物について。

館の下の娘、エメリン
子供の頃は良いとしても大人になってもこの性格って、頭弱いんじゃないだろうか?

ハンナの夫の妹
恐ろしく根性悪い。サイテーなキャラクター。時々、小説にこの手のキャラクター出てくるのですが、こんな人実在するのか謎。
ところで、夫の家族の銀行家はユダヤ人だと思うが、明記されていない。夫の父はユダヤ人に多い名だし。
ハンナの父が結婚に反対する理由もそこにあったのだと思うが。

あと気になったこと。
ハンナの祖父はアシュベリー卿と呼ばれているので貴族(侯爵、伯爵、子爵、男爵)なのだが、その爵位の継承については言及がないのは変だと思う。兄と父の死でフレデリックがアシュベリー卿になっても、娘たちはレディをつけて呼ばれないので、爵位は子爵か男爵のいずれかの筈。フレデリックが亡くなった後、この爵位がどこへ行ったのか? 断絶したならしたで言及があってしかるべきだが。
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by mygarden_uptodate | 2011-11-18 17:04 | 海外小説
Jミステリと称するものが大嫌いである。
小説は読まないのでわからないが、TVドラマの方。
勿論、見はしないのだが、家族が見ていると最悪。
話の内容からして醜悪である。
まず間違いなく、女性に対する暴力が出てくる。(特に下品な意味での)
またどうしようもない悪党が出てくる。
弱い立場の人間をだまして金品を強奪して、それがもとで被害者が自殺したりする。
で、その遺族が復讐する。
そして非常に頻繁に上記がダブルで出てくるのだ。
おいおいまたかよ、それしかないのかよ。
何ていやらしくて陰惨な内容なんだ。
瞥見しただけでも不愉快になるので、こうしたゴミ番組がついている時はTVに近づかないようにしているのだが、
それにもかかわらず、たまにお茶を飲みに行ったりする時に限って、
サイテーの場面に出くわす確率が非常に高い。
(というか、サイテーの場面の量が恐ろしく多いせいかも。)
という訳で、さわやかな気分がいっぺんに吹き飛んでしまう。

英国のミステリに比べて何という下品さ。おぞましさ。
私が政治家だったら、こうした下劣な番組を全て禁止して、
関係者は国外追放にするのだが。
私が政治家でないことを天に感謝したまえ、ゴミ作者の諸君。
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by mygarden_uptodate | 2011-11-18 16:12 | そのた